太田市飯田町の桃花山霊雲寺。

霊雲寺は永正年間(1504~21年)横瀬成繁(業繁)の開基。開山は恵林寺2世・天意長朔大和尚といわれる。この成繁は下克上にて戦国大名に成り上がった成繁(由良)ではなく、その曾祖父にあたる。
まあ横瀬成繁の時代には実質的に金山城主になっており、岩松氏が追放されるのも時間の問題だったけど。
寺号は成繁の法名「霊雲院殿義山宗忠居士」からきている。ちなみに、成繁(業繁)の墓は大田山金龍寺にある。(「新田義貞の供養塔・大田山金龍寺」参照)


本堂は平成3年(1991年)の建立。以前の本堂は藁葺きだったという。本尊は釈迦如来で、その坐像は全体に漆箔が施され厨子の中に安置されており、太田市の重文に指定されている。


境内の六地蔵と二十二夜塔。

小坊主さんの手には本物の竹ぼうきが握られている。こういう仕様なんだね。