甘楽郡甘楽町小幡の小幡藩陣屋の大手門礎石。
甘楽町歴史民俗資料館の道を挟んだ東側に置かれている。
小幡藩陣屋の大手門礎石。大手門は寛文6年(1666年)小幡藩3代・織田信久が建立している。寛永19年(1642年)に陣屋を福島から小幡に移したのは2代・信昌。
大手門は格式の高い四脚門だったとされる。なんだかんだ言って織田信雄が正二位・内大臣の地位にあったことから、信久の時代も織田家の格式は高かったと考えられる。
礎石は牛伏砂岩製で、ひとつは最長約114cm・最大幅約76cm・高さ約43cm・重量は約977kg。もうひとつは最長約100cm・最大幅約75cm・高さ約42cm・重量592kg。
元和元年(1615年)織田信雄に大和国宇陀郡3万石・上州小幡2万石が与えられ、元和2年(1616年)に信雄4男・信良が福島入って以降、明和4年(1767年)に7代・信邦が明和事件に連座し蟄居、弟の信浮が出羽高畠に移封されるまで、織田家が152年にわたり小幡藩主であった。
*小幡藩の初代を信雄とするか信良とするかで代数のカウントが変わる。本記事では信良を初代とカウントしている。