安中市松井田町横川の横川の茶屋本陣。

横川の茶屋本陣は古くから「矢の沢の家」と呼ばれ、現在もその名で通っている。武井家は代々横川の名主を務め、幕末のころは坂本駅の助郷総代も兼ねていた。


茶屋本陣は武井家の西の一部で、棟は居宅と同一であるが居宅分は二階があり、本陣の方は二階を造らず天井を高くしてある。居宅と本陣の境は三尺の畳敷の廊下で区切られ、襖が奥まで通じている。


裏庭は飛石を並べて小さな石組みの平庭造りの池があり、周囲はさつきの植込みで飾られ風情を添えている。
茶屋本陣は大名の参勤交代や上級武士・公卿の喫茶や昼食等のために用いられた休憩施設だが、碓氷関所が近いため大名が身なりを整えるためにも使われていた。
*個人宅になるので、節度を守って敷地外から見学しましょう。