高崎市吉井町岩崎の一石観音三尊立像と石造薬師如来立像。

観音三尊立像はかつて当地にあった薬師塚古墳(岩平村4号墳)の石室奥壁に刻まれていたものという。薬師塚古墳(岩平村4号墳)の詳細は不明。

一石観音三尊像。中央に主尊の観音菩薩立像(像高約75cm)、右脇侍に愛染明王(像高約53cm)、左脇侍に不動明王(像高約54cm)を配している。観音三尊自体が珍しい上、愛染明王と不動明王の脇侍の組合わせも極めて珍しいと言える。凝灰岩製で南北朝期の作とされる。
観音菩薩は頭に宝冠を乗せ、左手に花瓶を持つ。愛染明王は武具を付けている。不動明王は右目を見開き、右手に剣を持つ。これは高崎市の文化財情報に書かれている内容だが、実際には像容はまったく分からないほどに風化・損傷している。
平成元年(1989年)から2年(1990年)にかけて修復と覆屋の設置を行ったようだが、覆屋は小さくあまり効果がないように見える。

観音三尊の隣に石造薬師如来立像(像高約104cm)がある。右肩から左脇へ切り裂きがあり、地元では「袈裟切薬師」と呼ばれている。像容は頭部螺髪で厚肉彫りである。凝灰岩製で室町時代の作とされる。
観音三尊像、薬師如来像のどちらも風化・損傷が進んでいるので、小屋型の覆屋内に納めた方が良いと思う。どこの自治体でも文化財保護には、なかなか予算が付かないのが実情だけど。














































































































































































