藤岡市小林の風天神社。


風天神社の由緒は不詳。ご祭神は級長津彦命と級長津姫命で、風の神と女神である。風天は仏教における十二天のひとりで、風を神格化したもの。神道と仏教が融合した名称となっているようだ。
鳥居は令和元年(2019年)の建立。

社殿前の灯籠は昭和3年(1928年)の奉納。



社殿は昭和31年(1956年)に改築されている。

社殿前の狛犬は昭和32(1957年)の奉納。

遙拝所を示す標柱。方向(南西を向いている)から伊勢神宮の遙拝と思われる。



境内社の稲荷神社。鳥居は平成5年(1993年)の建立。天皇陛下(当時は皇太子殿下)ご成婚記念とあった。
文政4年(1821年)に市河米庵によって著された「上野国志」に「五行神社当郡にあり」とある。五行神を祀る神社として「小林村に風天社、本郷村に土主明神、小浜村に小松社(木神なり)、戸塚村に水宮あり。但し火神の社なし。東平井村に雷電祠あり、これ火神なるか」と記載されている。
各地で神道と仏教、神道と五行信仰が結びついた現象が見られる。これもその一例だと考えられる。ちなみに多野郡誌(昭和2年:1927年)の比定は下記。
木神 椙山明神(椿杜神社)
火神 波与明神(風天神社)
土神 土師明神(土師神社)
金神 丹生明神(浄法寺丹生神社)
水神 水沼明神(水沼神社)
多野藤岡地方誌(昭和51年:971年)では下記。
木神 椿杜神社
火神 風呂輪明神(神田浅間神社へ合祀)
土神 土師神社
金神 風天神社
水神 水沼神社
風天神社は「多野郡誌」では火神、「多野藤岡地方誌」では金神に比定されている。どちらも断定はしていないけどね。
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