太田市新田小金井町の中溝・深町遺跡。


平成6年(1994年)から平成8年(1996年)にかけて行われた新田東部工業団地造成に伴う埋蔵文化財発掘調査において、古墳時代前期(4世紀末~5世紀初頭)の居館跡を中心とする遺跡が発見された。現在は「小金井史跡公園」として約1万平方mが保存されている。

公園のレイアウト。赤枠で囲んだ部分の遺跡跡を紹介。


丸太が立っているところが建物跡(丸太は柱跡を示している)。東西・南北とも8mで、柱が二重に巡る特殊な構造をしている。手前の敷石のところは井戸跡(2基)。井戸跡から出土した土器の年代から、右(南側)が古く左(北側)が新しいという。


太い柱を使った2棟の大型掘立柱建物跡(2棟)。2棟の建物は東西対称に配置されている。

貴重な遺跡なのだが、視覚的にその重要性が理解できないのが遺跡保存の難しいところ(ただの野原に見えてしまう)。周りは工業団地となっている中、せっかく史跡公園として保存しているのだから、案内板の絵のような小屋を作ったら(堀は無理として)違ってくると思うのだが。

群馬県指定の史蹟を示す標柱の横に「ゴルフ禁止」の看板を立てないといけないのは、とても残念に思う(実際にゴルフをする人がいるかは別にして)。
コメント