太田市新田上田中町の太奈荷(たなか)神社。

太奈荷神社 (1)
太奈荷神社 (2)
太奈荷神社は元は飯玉神社で、大正4年(1915年)に稲荷神社(同末社厳島神社含む)・関神社を合祀し太奈荷神社と改称している。「太奈荷」と当て字を使ったのは、この2年前(大正2年)に田中八幡宮を田中神社としていたからだと思われる。
(「太田市新田下田中町・田中神社」参照)

元の飯玉神社の勧請年などは不詳だが、元文5年(1740年)銘の扁額が残されている。

太奈荷神社 (3)
太奈荷神社 (4)
社殿の建立年など、詳細は不明。

太奈荷神社 (5)
拝殿の奉納額。文字はすっかり消えていて読めないが、木刀が納められている。

太奈荷神社 (6)
社殿裏の宝篋印塔。延享3年(1746年)の銘がある。神仏混淆時代の名残かな。

太奈荷神社 (7)
記念碑が5基まとまられている。「水事碑」「社務所遷築寄付芳名」「喞筒購入紀念碑」など。ちなみに「喞筒」とは、今で言うところのポンプ。

太奈荷神社 (8)
庚申塔や青面金剛塔が集積されている。

太奈荷神社 (9)
境内末社の菅原社・産霊社・雷電社など。

太奈荷神社 (10)
社殿前のクロマツの大木。樹高約27m・目通り約4mで、樹齢は300~350年と推定される。