利根郡昭和村糸井の赤城山清雲寺。

清雲寺 (1)
清雲寺の由緒は不詳だが、口碑によると天文年間(1532~55年)に天台宗の寺院として字寺貝戸に創建したといわれる。その後、弘治年間(1555~58年)に沢翁慶公和尚が現在地に移転。そのころ、迦葉山6世・天宥清文を招き開山としている(併せて曹洞宗に改宗)。

清雲寺 (2)
楼門は寛延年間(1748~51年)の建立。扁額は読めない。

清雲寺 (83 (1)
本堂は天保年間(1831~45年)の建立といわれる。

清雲寺 (83 (2)
清雲寺 (83 (3)
寛延2年(1749年)に鋳造された梵鐘は、先の大戦時に供出。現在の梵鐘は戦後の鋳造。鐘楼には龍・牡丹の彫刻が施されている。

清雲寺 (83 (4)
清雲寺 (83 (5)
彫刻の刻まれた台座が残っている。ここには安永7年(1778年)造立の銅製宝篋印塔が乗っていたが、梵鐘と同じく先の大戦時に供出されている。戦後、他所より三重塔を移設して乗せていたが現在はなくなっている。事情・経緯は不明。

清雲寺 (83 (6)
もうひとつ台座がある。ここには安永6年(1777年)造立の銅製地蔵像があったが、これも先の大戦時に供出されている。

善し悪しは別にして、先の大戦時には相当数の遺物が供出されている。一部は歴史的価値や芸術性などを考慮し供出を免れたものもあるが、それでも歴史的・文化的な面からは損失が大きかったと言えるかな。