利根郡昭和村森下の鍛屋地2号古墳。

鍛屋地古墳群は昭和村森下と川額一帯に分布する古墳群で、円墳が40基以上確認されている。2号古墳は土地改良事業に伴い、平成5年(1993年)に発掘調査が行われている。盛り土などは失われており、石室回りが保存されている。


2号古墳は直径22.54m・墳丘直径19.1m・高さ2.33mの円墳で、主体部は自然石乱石積両袖型横穴式石室。前庭部付近から須恵器・土師器などが出土している。石室は全長7.6m・側壁長左7.4m・同右7.97mで、石室内からは五鈴鏡・武器類・馬具類・金属製品などが300点以上も発見されている。

現地に復元想像図があった。根石を二重に巡らすなど手間のかかる方法をとっており、かなりの有力者によって築造されたと考えられるという。築造時期は7世紀前半と推定される。

住宅地の中だが「鍛屋地古墳公園」として整備・保存されている。そのため非常に綺麗な状態だが、両側ともすぐ民家なのでちょっと居心地が悪い。

古墳公園と関係あるのか分からないが、片隅に「万葉集東歌」の歌碑があった。「賀美都家野(かみつけの) 久路保乃祢呂乃(くろほのねろの) 云々」とあるので、旧久呂保村が歌われているようだ。歌の内容はまったく分からないけど。
昭和村は昭和33年(1958年)に久呂保村と糸之瀬村が合併して誕生している。
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