高崎市箕郷町西明屋の「左道通行」道標。
群馬県立農林大前あたりの群馬県道28号(高崎東吾妻線)は、それぞれの車線が中央の杉並木を避けるように一方通行的な構造になっている。この箕郷側と榛名山側に、それぞれ左側通行であることを示す「左道通行」の道標(現在の道路標識とも言える)が設置されている。
箕郷側の道標。大きさは約1m30cmで、昭和10年(1935年)に群馬県が設置している。当時この道は榛名山への登山道になっており、交通量の増加により二車線化する際にこのような構造になった。
榛名山側の道標。
既に設置から90年近く経っているが、まだ現役の道標(交通標識)だ。とは言っても両側とも大きな矢印板が設置されており、道標に気づく人は少ないだろう。逆に矢印板が無く、道標だけだと危ないと思うけどね。
同様の「左道通行」道標が高崎市倉賀野町の旧中山道にあり、それを見てこの場所を思い出したと言うこと。(「高崎市倉賀野町・旧中山道『左道通行』道標」参照)
旧中山道の場合、道標や並木にぶつかる事故が多発したため撤去されたが、こちらはそういうことも少なかったようなので残されているのだろう。確かに旧中山道とは比べものにならないくらい交通量は少ない。
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