渋川市北橘町赤城山の硯石。


硯石は赤城山の噴火により噴出した大石。約80トンの重量という。石の上面にはいくつかの凹みがあり、そこにはいつも雨水が溜まっているので、その様子から「硯石」と呼ばれている。
硯石には以下の伝説がある。当地にやってきた親鸞がこの石の凹みに溜まった水で墨をすり、歌を一首詠んだといわれている。このことにちなんで「硯石」と名付けられたともいわれる。この伝説は浄土真宗関係者が広めたといわれる。
ちなみに当地は「硯石地区」(昔の小字)と言い、硯石が地名になっている。

上部はよく見えず、凹みはあるが水が溜まるほどなのか分からなかった。
ところで、硯石は数年前までは地中に埋もれ、その上部がわずかに見える程度であった。硯石がある土地は渋川市の市有地であるが草木が伸び放題で、特に管理をしていなかったようだ。
現在は草木が刈られ整地もされ、しかも硯石が地表上に出ている。令和元年(2018年)7月に掘り出されている。これにはいろいろ経緯があるようなので詳報しないが、市有地を正式な手続き無く掘ったやら、埋め戻す義務があるとか無いとかで揉めているようだ。
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