富岡市富岡の諏訪神社。

富岡諏訪神社は信濃国の諏訪大社より分霊を勧請し、宮崎村(現、富岡市宮崎)に創建(創建年などは不詳)。おそらくは西上州が武田信玄の支配下になった永禄9年(1566年)から天正10年(1582年)の武田氏滅亡あたりまでではないかな。
慶長17年(1612年)宮崎村(現、富岡市宮崎)から現在地に遷座している。鳥居は明治39年(1906年)の建立。

狛犬は昭和9年(1934年)の奉納。



社殿は昭和9年(1934年)に改修されている。この昭和9年は昭和天皇御臨席のもと、陸軍大演習が高崎練兵場で行われている。その後天皇は群馬県内を巡行されている。これに合わせての改修のようだ。


拝殿正面の向拝には精緻な龍と神子、木鼻には獅子・漠などの彫刻が施されている。

拝殿に弓矢の奉納額が掲示されているが、文字は薄れて読めない。いつころのものだろうか。


大国神社、神明宮、琴平神社。3社相殿になっているようだ。神明宮は明治11年(1878年)に伊勢皇大神宮からの勧請。琴平神社は明治2年(1869年)海源寺から遷されている。大国神社は不明。


社名は不明だが、見事な彫刻が施されている。
ところで、富岡市の中心街の再開発なのか道路整備(拡張)などが進んでおり、国道254号の旧道脇にあった朱色の一の鳥居がなくなっていた。撤去? 移転? 参道もローソンの駐車場になった?
もともと七日市藩前田家の防衛上の観点から既存道路は狭隘だった。254号(旧道)ではクランク状になっているところもあるほどだ。富岡製糸場が世界遺産に登録され、上州富岡駅周辺の回遊性と駅利用者の利便性の向上を図る意味でも、確かに中心街の整備は必要だと思うのでやむを得ないかな。
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