安中市松井田町土塩の三室山乾窓寺。

乾窓寺 (1)
乾窓寺は延徳2年(1490年)長源寺(安中市上後閑)11世秀堂大逸和尚の開山、茂木春貞の開基と伝わる。開基の茂木春貞は鎌倉時代に下野国茂木郷の地頭職であった茂木知基の一族・末裔と考えられるが、詳細は分からない。

乾窓寺 (2)
乾窓寺 (3)
石段を上ると山門がある。また、その脇には石塔類が並ぶ。

乾窓寺 (4)
その先に大きな八脚門(山門)。この八脚門は安中市の重文に指定されているようだが、解説板の類いはなかった。

乾窓寺 (5)
扁額は「僧伽藍摩」。僧伽藍摩とは寺院の建物など、寺院全体を表す言葉。「伽藍」と同義語と考えていいと思う。裏側に文化元年(1804年)十三世秦晏山僧との銘がある。

乾窓寺 (6)
本堂には本尊である釈迦如来を祀るが、建立年などの詳細は分からない。

乾窓寺 (8)
境内のキンモクセイ。樹高10m、枝張り9m、根廻2m。

乾窓寺 (9)
風外慧薫の顕彰碑。風外慧薫は江戸時代の名僧にて芸術家。風外は4歳の時、乾窓寺に預けられ小僧となる。その後、長源寺や雙林寺で修業し、諸国行脚の雲水となる(禅宗では行雲流水という句から、修行者を雲水と呼ぶ)。

諸国行脚の途次、求められるままに描いた書画は、後にその芸術的価値が高く評価されている。承応3年(1654年)浜名湖畔の金指郷にて自ら土中に入り入寂。