富岡市上丹生の丹生山金乗寺。


金乗寺は保元2年(1157年)に当地へ移住してきた丹生四郎金乗の創建と伝わる。金乗は日本史上初の関白・藤原基経(藤原北家)の末裔とされる。また文禄年間(1592~96年)僧・天応の開山創建との説もあるようだ(年代がかなり違うが)。

山門の欄間には彫刻が施されている。縁起の良い鳥と松かな。鳥が何かは分からない。定番の鶴ではないようだが。

門前の六地蔵。


本堂は平成2年(1990年)の新築建立。

境内の石造五重塔と妙典千巻宝塔。
上丹生地区には「丹生四郎の塚」と称するものがあったという。周囲14m、高さ2.5m程度の円墳で、そこから「丹生之四郎金◯」と刻された方形の石が出土したといわれる(金乗寺蔵)。
金乗は金乗寺の他に5つの神社を創建(勧請)したと伝えられる。霜降大明神(埴安命・土の神)、丹生大明神(罔象女命・水の神)・丹来宇大明神(軻遇槌神・火の神)、松尾大明神(金山彦神・金など鉱山の神)、足日(たるひ)大明神(句々廼馳命・木の神)。これらは五行思想(信仰)にもとづくものと言える。
このうち丹生神社のみ訪問済み。ただ、丹生神社は「日本三代実録」(901年)などに名前が見られるので、少し年代が合わないかもしれない。また、金乗の創建した丹生神社のご祭神は罔象女命とされるが、現在の丹生神社のご祭神は丹生都比賣尊である。この辺の事情は分からない。(「富岡市下丹生・丹生神社」参照)
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