富岡市妙義町行沢の北向観音。

行沢北向観音 (1)
行沢北向観音 (2)
北向き観音の由緒は不詳。厄除け観音として知られる。お堂は「八棟造りの屋根でないと燃えてしまう」と言い伝えられているが、現在のお堂は方形(四角)である。

ちなみに八棟造りとは、複雑な形状に配置された棟を多数配置し、それぞれの棟に破風を備えた豪奢な屋根を重ねて配置する建築様式。「八」は「多数」の意味。神社や江戸期の豪華な民家(豪農など)に多く用いられた形式。費用がかさむので、いつの頃からか方形のお堂を建立したのだと思う。

行沢北向観音 (3)
堂内には浮き彫りの石仏が3体安置されている。中央が本尊の観音さま。他の2体は風化もしており、よく分からない。


行沢北向観音 (4)
観音さまには文政6年(1823年)の銘が大きく書かれている。墨を入れているのかな。

昔、地区で草競馬をしていたころ(明治期あたりかな)は、この観音さまをモッコに入れて4~5人でかついで運び、競馬場に立てておくとケガがないといわれた。