安中市松井田町行田・福寿庵跡。

福寿庵 (1)
福寿庵の由緒は不詳。弘法大師を本尊とする真言宗の寺院(庵)であった。廃寺となった年代や経緯なども不明。

福寿庵 (2)
福寿庵 (3)
石段脇に石塔群が並んでいる。庚申塔や青面金剛塔、巡礼供養塔。大乗妙典日本巡国碑など。寛保2年(1742年)、宝暦12年(1762年)、文化13年(1816年)など、江戸中期以降の造立が多い。

福寿庵 (4)
旧本堂だろうか。

福寿庵 (5)
弘法堂と呼ばれたお堂があるとのことなので、これだろうか。

福寿庵 (6)
お堂の前に狛犬が鎮座している。神域・浄域を守護する聖獣なので、仏教系の施設にあってもおかしくはない。最初は仏教とともに伝来したともいわれる。とは言え、狛犬と言えば神社というのが定番ではある。

福寿庵 (7)
大日如来坐像や如意輪観音像。

福寿庵 (8)
境内の経堂には大般若経六百巻が収められている。九州生まれの僧・玄碩(げんせき)が天保4年(1834年)から同9年(1839年)までに書き上げたもの。玄碩は天保2年(1832年)板鼻宿の聞名寺に弟子入りしたが、後に行田住民に請われ弘法堂に移り住んでいる。六百巻の書写を成就すると大往生したという。

大般若経六百巻は安中市の重文に指定されている。