前橋市西善町の鷲峯山祝昌寺。
祝昌寺は鎌倉時代の武将・梶原景季が源頼朝から拝領した名馬「磨墨」がこの地で亡くなったため、庵を建てて供養したのが始まりとされる。その後、永正3年(1506年)厩橋2代城主・長野賢総が橋林寺3世・昌助和尚を招き再興している。
現在の本堂は昭和55年(1980年)の建立。
本堂前にある磨墨の墓。
磨墨で有名なのは、「宇治川の先陣争い」である。「宇治川の戦い」は、永寿3年(1184年)の源範頼・義経軍と木曽義仲軍との間の合戦。この合戦で、佐々木高綱と梶原景季が先陣を争い、矢が降りそそぐ宇治川を勇猛果敢に渡り勝利に貢献したというもの。梶原景季が乗っていたのが「磨墨」で、佐々木高綱は「池月」。
桐生市梅田町の高園寺には「池月」が育てられたという池がある。
(「桐生市梅田町・鶴松山高園寺」参照)
ちなみに、磨墨を葬った場所と称する場所は日本各地にあり、東京都大田区南馬込の磨墨塚が有名である。とは言っても、祝昌寺も馬込も具体的な証拠はないけどね。
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