太田市高林南町の荷悲山長勝寺。
長勝寺は治承4年(1180年)里見義俊の建立。里見義俊は新田氏の祖・新田義重の庶長子。里見郷(高崎市里見)に移り、里見を名乗っている。
義俊は新田竹林六郎太郎とも称していることから、新田荘内にも所領を持っており、里見氏の本拠を高林郷とする説もある。
伽藍は慶長8年(1603年)に火災で焼失。慶安2年(1649年)祐範和尚によって中興されている。現在の本堂は昭和45年(1970年)の再建。
梵鐘は昭和46年(1971年)の鋳造。
墓地横に古墳(?)があり、墳頂にお墓や石仏があった。
ところで、里見義俊は嘉応2年(1170年)に35歳の若さで没したとされる。ということは、長勝寺の創建年(1180年)には既にこの世にいないことになるが・・・。
里見義俊の菩提寺である高崎市中里見町の光明寺には、義俊の没年を建仁4年/元久元年(1204年)とも伝わるので、まあいいかな。
(光明寺は「高崎市中里見町・里見山光明寺」参照)
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