高崎市阿久津町の大翁山玄頂寺。



玄頂寺は、慶長12年(1608年)信州耳取城主・大井政成の開基。
ただ、大井正成は慶長7年(1603年)の没なので、ちょっと数年だが合わない。ちなみに、大井正成は平賀源心の曾孫だが、この平賀源心は武田信玄の初陣の相手。

この五輪塔は康永2年(1343年)の造立で、造立年がはっきりしている五輪塔としては高崎市最古である。(鎌倉時代のものと伝わる五輪塔は4基あるが、銘文がない)


墓地への入り口に土盛りをし、木々の生える塚らしきものがある。木々に囲まれた中には宝篋印塔があり、開基・大井政成の墓との説もある。
大井政成は武田信玄の初陣の相手・平賀源心の曾孫であるが、信玄、勝頼に仕えている。その後は依田氏に仕え、天正18年(1590年)、依田康勝が佐久から藤岡に移封された際につき従ってきている。(最初に書いた信州耳取城主ってのは、武田氏時代のこと。)
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