前橋市富士見町石井の石井山珊瑚寺の4回目。
今回は「珊瑚寺の七不思議」について。
(過去記事は「珊瑚寺」「珊瑚寺2」「珊瑚寺3」参照)

珊瑚寺の七不思議 (1)
臥牛石。この石は人々が願いごとをすると、不思議にも牛に姿を変え、その人に代って信州善光寺にお参りしたという。

珊瑚寺の七不思議 (2)
珊瑚寺の七不思議 (3)
不動の滝。その昔、石井村の三代吉という男が「珊瑚寺境内に池を造るべし」との不動明王のお告げの夢を見た。信仰の篤い三代吉はさっそく工事に取りかかったが、工事は難航し思案にくれていると不動明王が現われ、瞬く間に滝を完成させたという。

珊瑚寺の七不思議 (4)
珊瑚寺の七不思議 (5)
穴薬師。この薬師像は弘法大師作と伝えられる。他所に遷されても、その夜の内に必ずこの穴に中に戻ってしまったことから「穴薬師」と呼ばれるようになった。

珊瑚寺の七不思議 (6)
涙の梅。梶原景時の女(むすめ)が「勝道上人所縁のお寺で、頼朝と景時父子の霊を供養せよ」との言い伝えに従い珊瑚寺にたどり着いた。その時、女が携えていた梅の杖をここに挿し、その梅が根付いたもの。

当時、月の澄んだ晩に和尚が禅定(仏教で言う心が動揺しなくなった一定の状態)に入っていると、その姿に感服した梅の木から露がしたたり落ちた。以後、涙の梅と呼ばれるようになった。念仏を唱えながら、この周りを3回廻ると露がしたたると伝わる。

珊瑚寺の七不思議 (7)
鏡池。この池はどんなに日旱が続いても、長雨で大水が出るようなときでも、水量は増減することなく常に澄んだ水を湛えているという。

珊瑚寺の七不思議 (8)
赤面観音。鏡池の中央に祀られている如意輪観音は、一心に願をかけながらその顔に池の水を掛け続けると、顔が赤く変化し願いが叶えられると伝わる。

珊瑚寺の七不思議 (9)
乳房の銀杏。この大銀杏は乳の不足する産後の婦人が、この木の枝で作った箸で食事をすると乳の出が良くなるといわれている。

珊瑚寺の紹介は以上で終了です。珊瑚寺は「花の寺百ヶ寺」のひとつになっており、桜やつつじ・紫陽花を始めとする四季折々の花が咲くなど、豊かな自然に恵まれたお寺である。