桐生市菱町の田澤山青枩林泉龍院。
山林号を有する古禅林。

泉龍院(1)
泉龍院(2)
泉龍院は応永24年(1417年)の創建で、開基は桐生出羽守。桐生出羽守が誰なのかはよく分からず。

泉龍院(3)
泉龍院(4)
上は中門のようになっている旧鐘楼堂。下が新しい鐘楼堂。

泉龍院(5)
泉龍院には薬師如来にまつわる逸話がある。薬師如来の真言により池の龍を封じ、霊力で疫病を治めたことから深く信仰され、厄除け・祈祷寺と知られている。

泉龍院(6)
本堂の前にあった厄落としくぐり門。簡単に言うと、この門を1度くぐって奥の薬壺石に触れると、お百度参りと同じ意味があるというもの。これは便利!

泉龍院(7)
四方竹。桐生市の天然記念物に指定されている純四稜形の茎を持った竹。写真では分かんないけど、実際に見ると確かに四角い。中国原産の竹らしいが、泉龍院にいつ移植されたかは不明。

明からの修行僧も来ていたことがあるらしいので、当時の僧が持参したのではないかと推察されている。

泉龍院(8)
中世にこの地を治めた細川内膳の屋敷門を移築したと伝えられる長屋門。2階建て武家造りとなっている。屋根の茅は今年葺き替えられている。細川内膳については、「細川内膳の墓 -文昌寺-」参照。

泉龍院(9)
山門手前にある下村昌伯の墓。
下村昌伯は医師で、安政5年(1858年)に当地で天然痘が流行した際、貧しい人には無料で種痘を行った名医として知られる。