渋川市行幸田の中筋遺跡。

中筋遺跡 (1)
中筋遺跡 (2)
約1500年前、榛名山の大噴火により、一瞬にして埋没してしまった古墳時代中期の集落跡。火山灰に覆われていたため、竪穴式住居、畑、祭祀跡などの遺構がほぼ完全な形で残されていた。

榛名山二ツ岳は6世紀代に2回の大噴火を起こしており、1回目は6世紀初頭で、このとき中筋遺跡が埋没した。ちなみに2回目は6世紀中頃であり、このとき黒井峯遺跡が埋没している。(「渋川市中郷・黒井峯遺跡」参照)

中筋遺跡 (3)
中筋遺跡 (4)
火山灰でおおわれた中筋の集落は昭和61年(1986年)に発掘されるまで、地面の下で破壊されることなく眠り続けていた。

遺跡には、竪穴式住居と平地式住居が復元されている。

中筋遺跡 (5)
中筋遺跡 (6)
復元された竪穴式住居。最近ワラを葺き替えたらしい。中を覗いてみたけど、降りてみる勇気はなし。

中筋遺跡 (7)
中筋遺跡 (8)
平地式住居。かまどがあった。こちらも深入りしなかった。

中筋遺跡では竪穴住居と平地式住居の2つのタイプの住居が見つかっている。平地式住居の方に土器がたくさんあったこと、榛名山の大噴火が秋であったことなどから、竪穴式住居は冬、平地式住居は夏、と季節によって住み分けていたと考えられている。

付近は住宅地で、現代人も昔の集落の上に住んでるんだね。