佐波郡玉村町福島の福島船橋道跡。

福島船橋道跡 (1)
利根川の堤防際に「福島船橋道」の標柱が建っている。一般的に「舟橋」は河川の中に並べた船の上に板を敷いて造る橋のことなので、ここから利根川の対岸(現在の上福島地区)に渡る「舟橋」があったののだろうか。

初代福島橋が大正15年(1926年)に完成するまでは、「福島の渡し」が主要な交通手段であったと思われるが(現在の福島橋は2代目)。

福島船橋道跡 (2)
福島船橋道跡 (3)
ここは明治24年(1891年)に竣工した福島水門があった場所である。現在も水門跡のレンガ積みが一部残っている。

福島船橋道跡 (4)
水門跡の脇には、水門の竣工を記載した碑(左後ろ)と、先に書いた「福島船橋道」の標柱(一番右)がある。他は庚申塔(左前)と宝暦(1751~64年)銘のある供養塔(中奥)。

福島船橋道跡 (5)
水門跡から堤防に上がれば、利根川の勇姿を見ることができる。往古から利根川は生活に必要な水を供給してくれるとともに、生活を危うくする災害ももたらしきた。

*記事のタイトルは「福島船橋道跡」としたが、「福島水門跡」の方が良かったかも。