佐波郡玉村町福島の天満宮。
福島天満宮の由緒は不詳。明治43年(1910年)に、当時政府が推し進めていた「神社合祀政策」により廃社にっている。しかし地域の方々が今も祀り続けている。
石段下の灯籠は平成5年(1993年)の奉納。
社殿には明治天皇と昭憲皇太后の御歌が掲示されている。
「目に見えぬ 神にむかいて はじざるは 人の心の まことなりけり」(明治天皇)
「日に三度 身をかへりみし いにしへの 人の心の まことならひてしがな」(昭憲皇太后)
松尾芭蕉の句碑もある。「梅か香に のつと 日の出る 山路かな」
境内社・末社、道祖神、庚申塔と二十三夜塔など。
水害復旧碑。昭和22年9月のカスリーン台風の被害が克明に記されている。
福島天満宮の鎮座しているのは天神古墳の墳頂部。円墳と推定されるが未調査のため詳細は不明。現在は高さ2m程度だが、この辺りは天明3年(1783年)の浅間山の大噴火(天明の浅間焼け)時の泥流により多くの土砂が堆積しているので、実際の古墳規模は分からない。
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