佐波郡玉村町箱石の浅間神社。

箱石浅間神社 (1)
箱石浅間神社 (2)
箱石浅間神社の由緒は不詳だが、富士山の浅間神社本宮の分霊を勧請したものと考えられる。明治39年(1906年)に箱石貫前神社に合祀されている。現在復祀されているのか、地域の方々が個別に祀っているのかは分からない。
(箱石貫前神社は「玉村町箱石・貫前神社」参照)

箱石浅間神社 (3)
箱石浅間神社 (4)
祠内には木製の神棚が安置されている。

箱石浅間神社 (5)
石仏が置かれているが、風化していて詳細不明。

箱石浅間神社 (6)
祠の横に石祠があり、富士浅間神社と刻されている。元々の浅間神社だと思われる。

ちなみに、この明治39年から「神社合祀政策」が政府により行われ、大正13年(1914年)までに、全国で7万社が合祀や廃社となった(20万社が13万社に減った)。これにより「一村一社」となった地域が多かった。

これは神社の数を減らし、残った神社に経費を集中させることで一定基準以上の設備・財産を備えさせ、神社の威厳を保たせることにあった。しかし地域住民からすれば「地域の鎮守がなくなる」ということで反対も多かった。先の大戦後、復祀という形で旧地に戻った神社も多い。