北群馬郡吉岡町上野田の滝泉神社。

滝泉神社 (1)
滝泉神社の創建年などは不詳だが、上野国神名帳記載の「正五位上 泉矢明神」とされる。当地は稲作が盛んであったため、水口神として祀られたといわれる。いつの頃からか滝泉明神と呼ばれるようになり、明治3年(1870年)に滝泉神社と正式に改称している。

滝泉神社 (2)
参道の途中から杉並木となっており、その最初の2本は特に巨木で「鳥居杉」と呼ばれる。樹高20mほどで、目通りは5m前後。樹齢は4~500年とされる。

滝泉神社 (3)
向かって右の鳥居杉は、根元に大きな樹洞ができている。

滝泉神社 (4)
左の鳥居杉は落雷でもあったのか、幹先端を大きく剪定している。幹途中も保護シートで覆われている。害虫の治療中?

滝泉神社 (5)
杉の巨木に囲まれた参道を歩くのは心地良い。

滝泉神社 (6)
滝泉神社 (7)
鳥居は元禄16年(1703年)の建立。扁額が「正一位」になっているのは、元禄11年(1698年)に白川家より正一位の神階をを受けているため。この時期には滝泉大明神と既に呼ばれていたと思われる。

滝泉神社 (8)
滝泉神社 (9)
滝泉神社 (10)
社殿建立などは不明。

滝泉神社 (11)
社殿裏の境内社・末社。これ以外に石尊大権現や衣笠大神の石塔があった。

滝泉神社 (12)
社殿裏の袂石と呼ばれる巨石。これはご祭神・弥都波能売神(罔象女神)が垂迹し、袂裡から取り出した数個の石を郷の鎮めにと置いたもの。それが年々成長し、現在の姿になったと伝わっている。