北群馬郡吉岡町漆原の川原田山不動尊。
川原田山不動尊の創建年などは不詳だが、鎌倉時代末に僧・舜海が人々の暮らしを豊かにしたいとの願いから創建したといわれる。
写真は吉岡町側(西側)からの境内入口だが、元は名前の通り川原地区(現在の前橋市川原町)の人々により祀られていた。
そのため利根川側からの参道(石段)は川原町方面を向いている。しかし寛文年間(1661~71年)と享保年間(1716~36年)の利根川大洪水により川の流れが現在のように変わり、川原地区とは利根川で分断されてしまった。
水路からの水で水車が回っている。
吉岡町側と利根川側(こちらも現在は吉岡町)からの参道が交わり、最後の鳥居をくぐると不動堂。
現在の不動堂は昭和36年(1961年)の建立。堂内には本尊である石造不動明王像が安置されている。江戸中期の造立とされる。江戸期以降、利根川の水害防止祈願が強くなっている。
参拝者などから奉納された不動明王像。
毎年1月28日が縁日で、その際はお堂が開き本尊・不動明王像を見ることができる。しかし新型コロナの感染拡大により、令和2年(2020年)から自粛しているようだ。その代わりなのか、堂内の写真がシャッターに貼ってあった。
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