藤岡市西平井の真穀山仙蔵寺。

仙蔵寺 (2)
文応元年(1260年)法印親玄の創建。応永3年(1396年)関東管領・山内上杉憲実が中興開基したといわれている。

仙蔵寺 (3)
仙蔵寺 (4)
元禄9年(1696年)に文庫・経堂を焼失し、宝暦8年(1758年)に再建されている。本堂の欄間彫刻は、唐獅子が滝に打たれている(?)。

蝸牛石 (1)
蝸牛石 (2)
仙蔵寺には、平井城三石のひとつ「蝸牛石(だいろいし)」がある。蝸牛とはカタツムリのことで、これを「だいろ」と呼ぶのは、この辺の方言のようだ。「だいろ」なんて、初めて聞いたけど・・・。

平井城には、「亀石」「虎石」「蝸牛石」があり、落城の際に村人により運び出され、守られてきたという。ただ、蝸牛石を預かった家に災難が続き、引き取り手がなくなってしまい、今は仙蔵寺にあるという。

蝸牛石は雨が降ると動き出す(!)ことから、かたつむりの魂が宿っているといわれている。

まあ、写真を見てもわかるように、底が丸く不安定なため動きやすい形状なので、濡れた時などに回るように動いたのが、大げさに伝わったものだと思う。