佐波郡玉村町下新田の岩崎山西光寺。

西光寺 (1)
西光寺は元徳年間(1329~31年)時衆上人の開山とされる。開創時は浄土院と号し念仏道場として浄土宗に属したが、暦応4年(1341年)に那波頼広の弟である良海が真言密教の道場とした(真言宗へ改宗)。このため現在では良海を開祖としている。

享保年間(1716~36年)に角渕村(現、玉村町角渕)から現在地へ移転している。

西光寺 (2)
如意輪観音(二十二夜講)は寛政5年(1793年)の造立。

西光寺 (3)
本堂は慶応4年(1868年)の玉村大火で焼失。明治24年(1891年)に再建されている。現在の本堂は昭和54年(1979年)の建立。

西光寺 (4)
「西光密寺」の扁額は山岡鉄舟の筆である。

西光寺 (5)
境内の供養塔。宝永8年(1711年)の造立。何の供養塔かは、銘文が読めず不明。

西光寺 (6)
訪問時は境内の桜の花が綺麗に咲いていた。

開祖となっている良海は那波氏であるが、那波氏は鎌倉幕府において源頼朝を内政面で支えた大江広元の子・宗元を祖とする。良海は宗元の孫にあたる。