前橋市青梨子町の熊野神社。

青梨子熊野神社 (1)
青梨子熊野神社の由緒は不詳。上野国神名帳の従三位小奈智明神は当社とされているので、熊野三山の熊野那智大社からの勧請と考えられる。

ただ、ご祭神が熊野夫須美大神の他、家都美御子大神、熊野速玉大神も祀られていること、以前は熊野三山権現と呼ばれていたことなどから、那智からというよりも熊野三山からの勧請と考えた方が適切だと思われる。

青梨子熊野神社 (2)
青梨子熊野神社 (3)
鳥居の扁額は「熊野山」。

青梨子熊野神社 (4)
狛犬は昭和12年(1937年)の奉納。台石裏には「祈願 日支事変 戦勝 出征将士 武運長久」とあり、出征した方々のお名前が刻まれている。

青梨子熊野神社 (5)
青梨子熊野神社 (6)
社殿の建立年などは不明。

青梨子熊野神社 (7)
青梨子熊野神社 (8)
青梨子熊野神社 (9)
青梨子熊野神社 (10)
拝殿正面の昇り龍や海老虹梁彫刻など、素晴らしい彫刻が施されている。

青梨子熊野神社 (11)
青梨子熊野神社 (12)
秋葉大権現などの境内社や末社。

文政10年(1827年)には京都の富小路刑部卿・藤原貞直から、領主である沼田藩主・土岐頼功を通して白銀3枚が寄進されている。これは富小路家の先代が重病になった際、当社に祈願したところ霊験により快癒したのに感謝してのこと。

沼田藩と言われるとえっと思うが、青梨子町辺りは江戸初期は総社藩領だったが、明和元年(1764年)から沼田藩領になっている(そのまま明治を迎えている)。