前橋市上泉町の赤城山玉泉寺。

玉泉寺は応永26年(1419年)頼慶僧都の開山、上泉城主・上泉憲綱の開基とされる。その後、利根川洪水や戦乱などにより天正2年(1574年)に現在地へ移転している。



山門前の仁王像は平成21年(2009年)の建立。

山門内には「おみくじ」の自動販売機。ガチャガチャ風。右上は「こどもおみくじ おもちゃ入り」もある。


本堂は明治後期の建立。平成5年(1993年)に大規模改築が行われている。

本堂前の金剛聖水受處(処)。平成22年(2010年)の造立。大日如来が坐する台に4仏(阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来かな)彫られているので、これで金剛界の大日如来を表わしているのだと思う。

弘法大師(空海)像。平成3年(1991年)の造立。

六地蔵。平成3年(1991年)の造立。


境内の閻魔堂。由緒などは不明。閻魔大王の尊顔がちょっとアニメチック。

閻魔堂の前には「極楽行 地獄行」の行き先が書かれたバス停が置かれている。閻魔大王が死者の生前の罪を裁くとされるから。
ところで、玉泉寺の由緒は境内にあった「玉泉寺縁起の碑」から抜粋したものだが、開基の上泉憲綱の名は上泉氏の系譜には見当たらない。また創建年も上泉氏の祖とされる義秀よりも古い。ただ、上泉氏の系譜じたいがはっきりしていないので、何とも言えない面はあるけど。
上泉氏と言えば剣聖とうたわれた上泉信綱が有名である。
(「剣聖 上泉信綱の墓・恵雲山西林寺」参照)
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