高崎市三ツ寺町の布留山石上寺。

石上寺 (1)
石上寺は貞観4年(862年)在原業平の開基、弘法大師3世の嫡孫・常喜院真覚僧正の開山で箕輪郷に創建される。その後、慶長3年(1598年)に井伊直政が箕輪から高崎に拠点を移した際、石上寺も高崎に移転している。現在の住所で言うと宮元町(東電の営業所あたり)。

明治になり寺領が上地(政府に公共地として没収されること)になり、明治24年(1891年)堤ヶ岡村(現高崎市三ツ寺町)の宗慶寺に寺格を移し、同寺に移転している。

宗慶寺は明徳3年(1392年)慶秀法印の開山で石上寺の末寺であったが、明治初年に廃寺になっていた。

石上寺 (2)
石上寺 (3)
本堂は昭和28年(1953年)の建立だが、相当老朽化している。

石上寺 (4)
石上寺 (5)
屋根瓦の一部は剥げ落ちている。

もしかしたら改修工事、または新築のための解体工事前なのかもしれない。工事用の資材らしき物が置いてあったし、山門周りや境内に何もなくなっているので。

ところで、箕郷町(高崎市箕郷町東明屋)には元の石上寺が残っている。移転後にどういう経緯があったかは不明だが、現在は布留山石上寺が箕郷町と三ツ寺町にそれぞれある(院号は三ツ寺:清浄光院、箕郷:潜龍院)。(「高崎市箕郷町・布留山石上寺」参照)