渋川市白井の神明宮と明蔵院跡。

白井神明宮 (1)
白井神明宮は文治年間(1185~90年)の創建と伝わる。この地域はもともと伊勢神宮の御厨地であったため、神明宮が勧請されたと考えられる。その後、15世紀前半に白井城が築城され、城下町(白井宿)が形成されると、白井宿の鎮守となり住民からの信仰も厚くなった。

白井城の土塁・切岸上に鎮座し、白井宿から石段が築かれている。

白井神明宮 (2)
白井神明宮 (3)
質素な社殿で、地域の神社といった感じ。元禄年間(1688~1704年)の記録でも社地は120坪(約400平方m)とあり、それほど広いというわけではない。

明蔵院跡
当地には白井神明宮の別当寺であった長福山明蔵院があった。明蔵院は「白井城三院」と呼ばれた寺院のひとつ。明治初年の神仏分離、廃仏毀釈などの影響により廃寺となっている。明治6年(1873年)には廃寺となった明蔵院を使用し、白井小学校が開校している。しかし明治31年(1898年)の白井町の大火により焼失している。

現在は神明宮への石段下に墓地が残るのみである。墓地には石碑が多数建立されている他、金井家(白井宿の叶屋)の墓などがある。

ちなみに「白井城三院」とは、長福山明蔵院、留趯山多聞院、金光山玄棟院の3寺。明蔵院だけでなく多聞院も廃寺となり、現在寺院として残るのは玄棟院のみである。

関連
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