渋川市白井の白井城址。
白井城の築城時期は不明だが、南北朝期に長尾氏7代・忠景が白井を領し、白井長尾氏を継いだ景仲が築いたとされる。景仲が家督を継いだのが応永8年(1401年)で没年が寛正4年(1463年)なので、築城は15世紀前半あたりとなる。
その後、戦国時代に入ると白井長尾氏は武田氏、北条氏の配下となったが、天正18年(1590年)豊臣秀吉の北条攻めで没落。徳川領となると白井藩の居城となるも、元和9年(1623年)白井藩の廃藩とともに廃城となっている。
本丸跡。土塁を巡らせている(一部石積み)。戦国時代の遺構ではなく、本多氏入部以降に整備された形状と考えられている。
平成16年(2004年)に本丸部分が旧子持村(現、渋川市)の史跡に指定されたため、よく整備・保存されている。
素人目にも堀や土塁の形状がよく分かる。
堀は基本的に空堀だが、本丸前方東側の三日月堀は白井城唯一の水堀。これは武田氏築城法によって築かれた名残といわれる。
白井宿側から上って行ったので、二の丸・三の丸方面へは行っていないが、現在は農地化している。
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