吾妻郡高山村尻高の鏜々(どうどう)淵。

鏜々淵 (1)
鏜々淵 (2)
名久田川の流れがいくつかの滝となり、その下が深い淵となっている場所がある。その滝の音が「どうどう」と遠くまで響いたので「鏜々淵」と呼ばれている。現在は水量が減少し、その光景は見られないようだ。

ここには川床のくぼみに落ちた小石が川の流れで回り、長い年月をかけて穴を掘った甌穴(ポットホール)も見ることができる。大きなものは径20cm、深さ50cmもある。実際には近くまで行けなかったので見られてないけど。

甌穴は中之条町付近の四万川や渋川市村上の吾妻川でも見られる。下記参照。
 「水量が多く良く見えませんでした -四万の甌穴-
 「大自然の芸術作品 -かに石甌穴-

鏜々淵には「椀貸伝説」や「龍宮伝説」が残っている。

「椀貸伝説」は、人寄せで膳椀が足りないので泉照寺(現、龍泉寺)へ借りに行ったところ、住職がこの淵に立って祈りを捧げると膳椀が淵の中から現れた。用が済んで淵に返しに行くと川底へ沈んでいった。この話が広まり、どの家でも椀を借りるようになったが、ある家で椀を壊し返さないことがあってから、借りることができなくなってしまった。

「龍宮伝説」は、与五右衛門という人が鏜々淵に鉈(なた)を落としてしまった。鉈を拾おうと淵に潜ると、着物を着た女性たちが酒や料理を振る舞っくれた。宴を楽しんだ後、家へ帰ると自分の葬式が行われていた。驚く家族・知り合いに淵の話を聞かせた。後年、与五右衛門が死の間際、鏜々淵で飲んだ酒が飲みたいので、ひょうたんを浮かべてみよと言う。その通りすると、ひょうたんは沈み、酒がいっぱい入って返ってきた。与五右衛門は大変喜び、嬉しそうに酒を飲み最期を迎えたという。

似たような伝説
 「蓮池と渡月橋 -長楽寺 その5-
 「浦島太郎伝説 -龍神宮-