吾妻郡高山村中山の中峰山雙松寺。

雙松寺は天文2年(1533年)に草庵が結ばれ、そこに雙林寺(渋川市中郷)から僧が来て仏事を執り行ったのが始まりとされる。それを天正18年(1590年)に当地の平形丹波が開基となり、雙林寺から大通観徴を招いて開山、雙松寺としている。
平形丹波は三国街道新田宿本陣の平形家の祖とも言える人物。正保2年(1646年)平形作右衛門が土地を寄進し、現在地へ移転している。

山門前の仁王像は平成9年(1997年)の建立。

聖観音は檀家の方が平成16年(2004年)に奉納している。

石段脇の閻魔像。隣りは風化していて像容が分からないが、奪衣婆像かな。

本堂は宝暦元年(1751年)の建立。当然、修築・改修はされている。


延宝元年(1673年)に鋳造された梵鐘は、先の大戦時に供出。昭和48年(1973年)に再鋳造している、併せて鐘楼も再建している。



丘上には天満宮が祀られている。由緒などは分からない。
雙松寺には寛保元年(1741年)平形家・6代作右衛門が寄進した一切経と、安永2年(1773年)中山神社宮司・中山喜根丸が寄進した大般若経が伝わっている。
コメント