高崎市倉賀野町の諏訪神社。

倉賀野諏訪神社 (1)
倉賀野諏訪神社 (2)
倉賀野諏訪神社は永禄年間(1558~70年)に倉賀野城主・金井淡路守秀景が、信州・諏訪大社から分霊を勧請し創建したとされる。

現在の鳥居は昭和48年(1973年)の建立。

倉賀野諏訪神社 (3)
鳥居横には「皇太子殿下行啓記念碑」が建つ。大正天皇が皇太子時代の明治35年(1902年)に行啓された記念。大正4年(1915年)の建立。

倉賀野諏訪神社 (4)
倉賀野諏訪神社 (5)
社殿は平成6年(1994年)の台風で、境内の大ケヤキが倒れ全壊。平成7年(1995年)に再建されている。

倉賀野諏訪神社 (6)
社殿左側には立派な土俵がある。毎年8月26日の例祭時には、子ども相撲大会が開催される。

倉賀野諏訪神社 (7)
倉賀野諏訪神社 (8)
社殿裏の境内社群に池鯉鮒(ちりゅう/ちりふ)神社がある(石宮)。マムシ除け、長虫除けの神様として信仰されている。マムシに噛まれないご利益があると言うこと。愛知県の知立神社より池鯉鮒大明神を勧請したといわれる。

当地には池鯉鮒神社が祀られることになった伝説が残っている。ある夏の夕暮れ、マムシが次に噛み殺す人を相談していたところ、農夫がそれを偶然聞いてしまい、しかもそれが自分の番だと言う。

農夫は翌日、熱に浮かされた夢遊病者のように木を切り・組み立て、ひとつの祠を作った。その祠は甲大道南(倉賀野町内の旧字)に祀られた。その後、その農夫がマムシに噛まれなかったことから、マムシ除けの神として「池鯉鮒大明神」と呼ばれるようになったという。

倉賀野諏訪神社 (9)
池鯉鮒神社と並んで鬼鎮神社という石塔がある(中央のちょっとちいさいもの)。詳細は分からないが、何か(自然災害や病など)を鬼に見立てて、それを鎮めるご利益があるのかもしれない。