吾妻郡高山村中山のなぎなた坂の歌碑。

なぎなた坂の歌碑は昭和9年(1934年)の建碑。三国街道(旧道)のなぎなた坂の中腹にあったものを、現在の県道36号沿いに遷している。

記されているのは道興の「杖をだに重しといとふ山超えて 薙刀坂を手婦理(手振り)にぞゆく」。
道興は関白・近衛房嗣の子。幼少期に出家し僧侶となっている。寛正6年(1465年)に「准后」宣下を受けたことから道興准后と呼ばれる。聖護院の門跡であったことから、末寺の掌握のため文明18年(1486年)から東国を巡廻している。
その際に中山峠を通り鎌倉に向かう途中、当地で詠んだ歌である。

歌碑の隣には山神宮の石宮がある。歌碑との関連性は不明。
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