以前紹介した、安中市安中の無邊山大泉寺。
(「井伊直政正室・唐梅院の墓 -大泉寺-」参照。)
ここには、妖怪・チャンコロリンの墓がある。

今から200年ほど前、夜中になると何者かが、チャンコロリン、チャンコロリンと音を立て、街道を歩くようになった。住民は気味悪がり、雨戸を閉め恐ろしさに震えていた。
意を決して、その正体を確かめてみると、なんと大泉寺の墓場にある石だった。旅人も気味悪がって、安中宿に泊まらなくなってしまったため、安中藩の侍が刀や槍、弓矢、鉄砲で立ち向かったが、いっこうに効果がなかった。
そこで大泉寺の和尚さんが、念仏を唱えながら釘を1本打ち込むと、ようやく石は動かなくなったという。
チャンコロリンは、自ら自分の墓石になったということ。


中央の丸い石がチャンコロリン。
分かりづらいが、石の丸く窪んだところが鉄砲傷で、真っ直ぐな傷が刀傷という。
これってローカル民話なのかな? 初めて聞いた。
コメント
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調べてみたら、確かに「大泉寺のころがり石」というタイトルで放送されて
いました。原題は「大泉寺のチャンコロリン石」ですね。
ありがとうございました。