前橋市箱田町の観音堂。

箱田観音堂 (1)
箱田観音堂の由緒は不詳。隣接する墓地や僧侶の墓らしき墓石などから、以前はお寺だったのではないかと思われる。

箱田観音堂 (2)
お堂前には女人講(二十二夜講)の如意輪観音塔。弘化2年(1846年)の造立。

箱田観音堂 (3)
百番供養塔(両側の2基)と六十六部供養塔(中央)。紀年銘はそれぞれ文化2年(1805年)、明和5年(1768年)、文政元年(1818年)。

箱田観音堂 (4)
箱田観音堂 (5)
観音堂というので観音菩薩を祀っているのだと思うが、如何せん真っ暗で中ははっきりせず。写真に写った範囲では手前に神輿、奥に仏像が見られる。

箱田観音堂 (6)
箱田観音堂 (7)
堂前には手作りの三重塔と手書きの観音様(だと思う)。地元の観音堂といった雰囲気を醸し出している。

観音堂には「かつぎ地蔵」が安置されている。箱田町と隣の後家町を中心に行われる「かつぎ地蔵祭り」の主役。今回訪問の主役もかつぎ地蔵(見えなかったが)。

子どもの幸福と健やかな成長を願って、子どもたちが和讃・念仏を唱えながらお地蔵さまが乗った台車を巡行させるもの。このお地蔵さま(かつぎ地蔵)は、正徳5年(1715年)後家村の宮大工・田村八兵衛が造立したとされている。

昭和32年(1957年)を最後に中断していたが、昭和58年(1983年)に復活している。

箱田観音堂 (8)
境内入口脇に高原智作先生の墓がある。お墓と言っても墓碑だと思うが。高原先生は大正末から昭和初期の旧前橋東小(当時は尋常小?)の校長先生。旧東小の教育発展に尽力された方らしい。在任中に亡くなり、その遺徳に報いるため村民が墓碑を建立している。