前橋市川曲町の諏訪神社。

川曲諏訪神社 (1)
川曲諏訪神社の由緒は不詳。明治40年(1907年)に村内の八坂神社や近郷の飯玉神社などを合祀している。

鳥居は平成28年(2016年)の建立。この年に境内整備、社殿修築などを併せて行っている。そのため境内は整然としており、非常にきれいだ。

川曲諏訪神社 (2)
川曲諏訪神社 (3)
社殿は明治43年(1910年)に群馬郡倉賀野町(現在高崎市倉賀野町)の三光寺稲荷神社から購入・移築したもの。三光寺稲荷神社は前年(明治42年)に倉賀野神社に合祀されている。拝殿には天井絵も施されており(見られなかったが)、玉村の絵師・千輝玉斎の作とされる。

川曲諏訪神社 (4)
川曲諏訪神社 (5)
拝殿の漆喰彫刻。唐獅子牡丹かな。

川曲諏訪神社 (6)
木鼻には狐の彫刻が施されており、稲荷神社であったことの名残を示す。

川曲諏訪神社 (7)
社殿裏の境内社(八坂社、稲荷社、飯玉社、琴平社など)。

川曲諏訪神社 (8)
川曲諏訪神社 (9)
鳥居横と社殿裏(2本)の計3本の立派な松の大木が神社を守護している。

ちなみに、倉賀野神社に合祀された三光寺稲荷神社の稲荷神だが、後に地元老人の夢枕に現れて「元の場所に戻りたい」と訴えたという。そのため地元の方々が寄付を募り、昭和11年(1936年)に元の場所に冠稲荷神社として再祀されている。