邑楽郡大泉町城之内の百庚申。


城之内公園内の北側に多数の庚申塔が並んでいる。百庚申と呼ばれている。正確には85基らしい。
この百庚申は、江戸時代中期から明治時代にかけて造立されたものを昭和49年(1974年)にこの地に遷座したもの。

庚申信仰は、庚申の日に徹夜して眠らず、身を慎めば長生できるというもの。
庚申の日に人の身体に潜む三尸(さんし)という3匹の虫が、夜中に身体を抜け出し、人命を短くするよう天帝に告げ口に行くという道教の教えによる。それで、この日は夜明かし(寝ない)する風習が生まれた。
江戸時代に庚申信仰は庶民に根づき、災害・病魔の苦難を逃れ、現世利益をもたらすものとして盛んになった。
「虫の居所が悪い」「腹の虫が治まらない」などと言うことがあるが、この虫は三尸のことを言っている。
コメント