高崎市倉賀野町の北向道祖神。
現在は倉賀野神社境内に祀られている(境内社扱い)。
(倉賀野神社は「倉賀野の総鎮守 -倉賀野神社-」参照)

倉賀野神社・北向道祖神 (1)
倉賀野神社・北向道祖神 (2)
元は倉賀野城付近に北向きに祀られていた。昭和12年(1937年)にこの場所に移されている。鳥居は昭和55年(1980年)の建立。

倉賀野神社・北向道祖神 (3)
倉賀野神社・北向道祖神 (4)
双体道祖神。台座には文化2年(1805年)の銘がある。

道祖神の建立には伝説が残っている。後に倉賀野城ができる辺りは昼でも暗い程に樹木が茂っており、しかも恐ろしい魔物が住んでいた。魔物は村の作物を荒し、3年おきに若い女性を要求していた。

ある時、見知らぬ侍が「その魔物を退治する」と名乗り出て、娘の代わりに怪物の元へと運ばれていった。翌朝、村人は恐る恐る見に行くと、そこには牛のごとき魔物の死体を発見したが、侍の姿は見つからなかった。村人たちは山の神様に違いないとして、道祖神を祀ったという。

道祖神というと「旅の安全」や「縁結び」などの近世のイメージがあるが、もともとは「村の守り神」「疫病・悪霊退散」などの意味合いの強いものだった。