邑楽郡大泉町古海の古海原前1号古墳。
古海原前1号墳は利根川左岸の洪積台地上に位置している古海原前古墳群のひとつで、全長約53m、高さ約3.56mの帆立貝形古墳である。5世紀末から6世紀初頭の造営と推定される。
埋葬施設が縦に4基重なっている全国的にも非常にめずらしい古墳である。また、墳丘上には円筒・形象埴輪が立てられていたことも分かっている。
副葬品はガラス製の玉や鉄鏃、銅鏡・馬具、大刀・櫛など多種多様で、特に銅鏡は「同向式画文帯神獣鏡」と呼ばれるもの。
鏡の文様構成は、内区に神獣を半肉彫りで表し、その外側を取り巻く外区に飛ぶ鳥・走る獣・飛雲文などが流れるように飾られている。内区の神獣像が同方向に向けられているのが特徴。
この銅鏡は、大泉町文化むら・埋蔵文化財常設展示室で見ることができる。
(「大泉文化むら・埋蔵文化財常設展示室」参照)
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