邑楽郡大泉町城之内の小泉城址。

小泉城址 (1)
小泉城は、延徳元年(1489年)富岡主税介直光が築城したといわれる。以後富岡氏6代、約100年にわたり居城となった。現在は城之内公園として整備されている。

小泉城址 (2)
小泉城址 (3)
大手橋を渡ると本丸跡。芝生が植えられ、きれいに整備されている。

小泉城址 (4)
小泉城址 (5)
本丸をぐるっと土塁がめぐる。土塁は本丸内からの2mほどの高さがあり、また土塁上も2mほどの幅がある。

小泉城址 (6)
小泉城址 (7)
内堀はすべて残っており、カモが優雅に泳いでいる。ただ、堀は護岸工事がなされ、石垣は見られない。とは言え、これだけ見事に残っているのは珍しく、早くから公園として整備したからかな。

富岡氏は古河公方や上杉謙信などの勢力下にあったが、天正年間は北条氏の配下になっていた。そのため天正18年(1590年)、豊臣秀吉の小田原攻めの際、浅野長政らに攻められて落城、廃城になった。

*富岡氏に関しては、冨岡と表記している資料もあるが、オレはこの辺の知識がまったくないため、正式には分からない。

ところで、大泉町は昭和32年(1957年)に、小泉町と大川村が合併して誕生している。そのため、大泉町の小泉城という、おもしろい表記になった。