富岡市上丹生の岡部温故館。

岡部温故館 (1)
岡部温故館 (2)
岡部家は、江戸時代から小幡藩の御用商人を勤めており、この地の特産であった麻や砥石の問屋を営み、明治以降も地主として栄えた。

第11代岡部定信氏が、代々受け継いできた歴史資料や美術品を、 「文化財は地域社会のもの」との趣旨から、昭和58年(1983年)に岡部温故館を開館し公開、平成元年(1989年)から富岡市が管理・運営している。

岡部温故館 (3)
岡部家の土蔵(2階建て3棟)が、展示室になっている。

興味を引くものがいっぱいあった。いくつか紹介。

岡部温故館 (4)
元禄10年(1697年)に刊行された、宮崎安貞著「農業全書」。

岡部温故館 (5)
江戸時代の儒学者・頼山陽の「校正 日本外史」。

岡部温故館 (6)
江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の「北斎漫画」。

岡部温故館 (7)
日露戦争凱旋記念絵はがき。明治37年(1904)。

岡部温故館 (8)
内容はよく分かんないけど、大量の屏風。

これら以外にも、いろんな古文書、美術品、工芸品、書籍が多数。

解説員さんが、「随時展示替えを行っている」と言っていたので、見てきたのはほんの一部なのね。地方とはいえ、江戸時代の商人の財力ってのはすごかったのね。