前橋市総社町2丁目の野馬の不動尊。

野馬の不動尊 (1)
野馬の不動尊 (2)
野馬の不動尊は密教信者により奉安されたものと考えられる。本尊の不動明王は江戸時代(18世紀末)の作と推定されている。

現在の不動堂は平成10年(1998年)の建立。お堂前の灯籠は昭和4年(1929年)の奉納。

野馬の不動尊 (3)
中は真っ暗だったが、何とか撮った写真。多くの仏像類が安置されている。ご本尊はよく分からず。

野馬の不動尊 (4)
境内の千部供養塔(右)と摩多利神(左)。千部供養塔は延享元年(1744年)、摩多利神は安政5年(1858年)の銘が読み取れた。

千部供養塔(経典読誦塔)はお経を一千回など一定回数読誦したことを記念する供養塔。また摩多利神は江戸後期には「疫病退散」のご利益があるとされていた。

お経を読誦する理由は様々だろうが摩多利神と併せて考えると、利根川の氾濫などの自然災害とそ後に蔓延する疫病除けを祈願してのものではないだろうか。