前橋市大渡町1丁目の王山古墳。
現在は墳丘全体が王山公園として整備・保存されている。

王山古墳 (1)
王山古墳 (2)
王山古墳は全長75.6mの前方後円墳で、前方部幅63.1m、高さ3.9m、後円部径50m、高さ4.5mを誇る。6世紀初頭の造営と推定される。

主体部は後円部に両袖型の横穴式石室がある。石室全長16.4m、玄室長4.4m、羨道長12mと、県内最長の石室規模。石室は盗掘されており、わずかに歯が2本、辻金具の破片が数個出土したのみ。

王山古墳 (3)
王山古墳 (4)
墳丘は多数の川原石で覆われており、特に後円部の基壇上の墳丘は全て川原石で構成され「積石塚」と呼ばれる。全国的にも珍しいものである。

王山古墳 (5)
王山古墳 (6)
墳丘上には東屋風の休憩所や記念碑がある。記念碑は昭和52年(1977年)の設置。区画整備事業や保存のため公園化などの経緯が記載されている。古墳そのものの記念碑ではない。

王山古墳 (7)
公園南側に巨石があったが、古墳(石室関係)の一部だろうか?

王山古墳 (8)
墳丘上には小石が並んでいた(写真は一部)。後で調べたら、石室の位置が分かるように並べられているという。知っていたら、もっと真剣に見てきたのに。