高崎市新町の明治天皇行在所(あんざいしょ)。


明治天皇が明治11年(1878年)に北陸・東海道各地の巡幸のおり、官営新町屑糸紡績所に行幸された。その際、新町に宿泊されることになり、行在所を新築し宿泊いただいた。


当時は、木造瓦葺き平屋建の本屋と付属家の2棟で、旧中山道に面して正門を設け、周囲は高さ9尺の総板塀で囲い、庭には数株の若松が植えられていた。
翌明治12年(1879年)には、英照皇太后の伊香保行啓時の宿泊所にもなっている。ちなみに、英照皇太后は孝明天皇の女御で、明治天皇の嫡母(実母ではない)。皇后を経ずに皇太后になっている。
行在所を新築して天皇をお迎えしたのは大変珍しいことであったが、建築費788円のうち、県からの借金550円以外は新町住民の方々の寄付で賄われている。
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