前橋市粕川町深津の近戸神社。

深津近戸神社 (1)
深津近戸神社の由緒は不詳だが、口碑では「往古、坂田大跨の勧請せし古社なり」といわれる。坂田大跨(おおまた)は継体天皇の妃・広媛の父。年代的には西暦500年ころの人物。上野国との関わりはまったく分からない。

別説では、聖武天皇の時代(在位724~49年)に上野守・小野綱手が城の鎮守として祀ったという。

深津近戸神社 (2)
深津近戸神社 (3)
鳥居が黄色。あまり見ないように思う。陰陽五行(黄色は土、中央を意味する色)の影響などの説もあるが、よく分からない。

深津近戸神社 (4)
社殿前の狛犬は昭和2年(1927年)の奉納。

深津近戸神社 (5)
深津近戸神社 (6)
深津近戸神社 (7)
社殿は大正13年(1924年)の建立。拝殿扁額の揮毫は陸軍大将・菱刈隆。昭和初期の掲額かな。ちなみに、日本最初の陸軍大将は西郷隆盛。

深津近戸神社 (8)
境内の大庚申塔。天明8年(1788年)の造立。

深津近戸神社 (9)
社殿裏の境内社・末社群。

赤城神社の御神幸(御輿渡御:二宮赤城神社から三夜沢赤城神社まで)の経由地は大胡神社(旧近戸神社)となっているが、古くは粕川上流の元宮への御神幸となっていた。その際の経由地は月田近戸神社と深津近戸神社だったとされる。
(月田近戸神社は「前橋市粕川町月田・近戸神社」参照)